日本の気候風土にあう野草
古くから日本に自生している野草はほとんどが宿根草であるため丈夫で、美しく、毎年楽しむことができます。
カワミドリ
日向のやや湿り気のある土壌にむく野草です。
六月から八月の末まで咲き続き病害虫の心配もない丈夫な花で、宿根草で種から育てると三年ほどで1.2mほどの大きさになり、葉に触れると風邪薬のような独特の香りがするのが特徴です。
イングリッシュガーデンにも向く花ですが流通しているものは見たことがありません。ぜひ普及させたい植物です。
オカトラノオとクサレダマ
どちらも日向にむく野草ですがクサレダマのほうが湿り気の多い土地に向き、共存します。
六月ごろから七月にかけて花が咲き、背丈が1.2mほどになります。
クサレダマの名前は特徴がありますが、これは草の連玉という意味で花が連なって咲くことに由来しています。
ミズヒキ
正月の水引飾りの由来になった野草です。赤い花のものと白い花のものがあり、種でもよくふえます。
花壇にスペースがあれば植えつぶしにもなるので便利です。
よく似たもので黄色の花のキンミズヒキがありますが種類がことなります。
オミナエシ
黄色の花が可憐なオミナエシは秋に背丈が1.2mほどに育つのでボーダーガーデンの中でよく目立ちます。
蒸れにも強く、手間がかからない季節感のある優秀な宿根草です。
仲間の種類で白花のオトコエシという野草もあります。
ニッコウキスゲ
ヘメロカリスの名前でも流通している日本のユリです。
花が一日でしぼむことからデイリリーという英名があり、外国で品種改良が盛んにおこなわれていて花色が豊富です。
つぼみがたくさんつくので花期が長く、よく蝶ちょをひきよせてくれます。